手のひら観覧車
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「ねぇ、この観覧車やけに視線を感じない?」
「そうかなぁ?僕は君しか眼中にないけど」
「やだ……どこでそんな言葉覚えたのよ」
「えへへ」
「それにしても、この辺は巨大な風車がたくさんあるのね」
休日の昼下り、僕は
手のひらサイズの扇風機を買いに
家電量販店までやって来た。
その中の一つ、
不思議な扇風機が目に留まった。
カラフルで、カプセルみたいな
羽根の中には人形がたくさん乗っている。
今までに見たことない、
斬新なフォルムだ。
他と比べるとゆっくり動いていて、
正直あまり涼しくはない。
「風量調整のボタンはどれだ?」
気になったので手に取ると、
近くを歩いていた学生がぶつかってきた。
その弾みで、扇風機は手から滑り落ちてしまう。
「すみません!大丈夫ですか?」
「ええ、それより扇風機が」
壊れてしまったのだろうか。
カラフルだった七枚羽は
赤一色に染まっていた。
「そうかなぁ?僕は君しか眼中にないけど」
「やだ……どこでそんな言葉覚えたのよ」
「えへへ」
「それにしても、この辺は巨大な風車がたくさんあるのね」
休日の昼下り、僕は
手のひらサイズの扇風機を買いに
家電量販店までやって来た。
その中の一つ、
不思議な扇風機が目に留まった。
カラフルで、カプセルみたいな
羽根の中には人形がたくさん乗っている。
今までに見たことない、
斬新なフォルムだ。
他と比べるとゆっくり動いていて、
正直あまり涼しくはない。
「風量調整のボタンはどれだ?」
気になったので手に取ると、
近くを歩いていた学生がぶつかってきた。
その弾みで、扇風機は手から滑り落ちてしまう。
「すみません!大丈夫ですか?」
「ええ、それより扇風機が」
壊れてしまったのだろうか。
カラフルだった七枚羽は
赤一色に染まっていた。
ホラー
公開:20/06/14 21:40
更新:20/06/19 14:21
更新:20/06/19 14:21
スクー
手のひら観覧車
名古屋の会社員兼執筆家です。
普段は54字の物語をメインに書いていますが
ショートショートの魅力にもハマったので
皆様を参考にこれから様々な作品にも
チャレンジしていきたいです(^o^)
よろしくお願いします!
得意ジャンル
・言葉遊び系
・会社員系
・ファンタジー系
挑戦したいジャンル
・SF系
・恋愛系
・ミステリー系
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