幸せの黄色い階段

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 ここのところ、仕事は失敗するしついていない。ため息ばかりだ。
 男は幸せの黄色い階段を登ってみることにした。登りきったら良いことがあるらしい。
 百段目についた頃、パワースポットと呼ばれる人物をスマホの待ち受け画にしてみたが、日常生活に変化はない。
 二百段目で、手相をみたら金運線がくっきりでていたので、宝くじを買うも当たらない。
 三百段目辺りで、太陽光に照らせれる彩雲を見た。登りきったあとに期待が高まる。
 五百段登りきった頂上は、何も無い平らな平地だった。賞金を期待していた男はガッカリして下を向くと、右手に何かを握っている。それは一枚の写真だ。家族が笑顔で写っている。そして、スライドショーのように友人達が代わる代わる現れるのだ。
 みんなの楽しげな顔に男も疲れを忘れ、笑顔になる。
 そうか、私はもう幸せを持っているのだ。『ありがとう』良いことは、そこからはじまる。
ファンタジー
公開:20/06/14 16:10
更新:20/06/14 16:23

ゆらら風

ショートショートは時間を気にせず、読めるのがいいですね。情熱大陸を観て、書いてみたらはまりました。ワクワク、ほっこり、??な素敵なお話を書けたらいいな。
 突然のフォローすみません。まだまだな私の文章をフォローしていただいて、ありがとうございます。
 へこたれず、素敵な世界を創れるよう精進あるのみです。ᕦ(ò_óˇ)ᕤ

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