真夜中のコンビニ

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そのコンビニは誰もが眠る真夜中に開店する。
「店長、例のブツは入荷したかい?」(ヒソヒソ)
「おにいさんも好きものだね、イヒヒヒ。そうだ、外国産の裏物も入って来たけどどうする。一緒に買うかい」(ヒソヒソ)
「頂くよ」(ヒソヒソ)
「カミさんには絶対にバレるなよ。嫌な顔をするから」(ヒソヒソ)
「分かっているよ。俺も馬鹿じゃないさ」(ヒソヒソ)

「あなた、なんでこんな時間にクサヤなんて焼くのよ。家中が臭くなるでしょ」
「でも、この臭いのが良いんじゃないか」
「ご近所から異臭がするってさっき警察に連絡があったのよ。私の苦労も考えてよ。すみません、今後は気を付けますって何度、お近所に謝罪した事か」
「君にはすまないと思っているよ」
「そう思っているなら強烈な臭いのするものを買って来るのはもう辞めて。まだ、地下の倉庫にはあなたが買って来て食べていないチーズや缶詰が山ほど残っているんだから」
公開:20/06/15 12:52

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