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やはり動物園は混んでいた。
お披露目されたばかりのトラの赤ちゃん見たさでこうも人が増えるとは計算が甘かった。
下の子のベビーカーもあり息子から目が離せず
夫が休日出勤となった時点で延期するべきだった。
後ろ向きな考えに視界が沈みふと顔を上げると付いてきているはずの息子が居ない。
慌てて周りを見回すと
こんな時の為に着せた真っ赤なTシャツが目についた。
駆け寄るとベンチに座る老人と話ているようだった。
息子の名を呼び、老人に会釈しながら引き離した。
「えふじゅーにをくれるって」
老人に何を吹き込まれたのか。
トラの赤ちゃんにまだ名前はついていない。その事を教えると
「ぼく、なまえあげる!」
「じゃあ、何てつけてあげよっか。」
うーん。と考え込み「えびたろう!」
あははと一笑いして家路についた。
「トラの赤ちゃんの名前がエビ太郎に決まりました。」
後日、そのニュースに私は目を丸くした。
お披露目されたばかりのトラの赤ちゃん見たさでこうも人が増えるとは計算が甘かった。
下の子のベビーカーもあり息子から目が離せず
夫が休日出勤となった時点で延期するべきだった。
後ろ向きな考えに視界が沈みふと顔を上げると付いてきているはずの息子が居ない。
慌てて周りを見回すと
こんな時の為に着せた真っ赤なTシャツが目についた。
駆け寄るとベンチに座る老人と話ているようだった。
息子の名を呼び、老人に会釈しながら引き離した。
「えふじゅーにをくれるって」
老人に何を吹き込まれたのか。
トラの赤ちゃんにまだ名前はついていない。その事を教えると
「ぼく、なまえあげる!」
「じゃあ、何てつけてあげよっか。」
うーん。と考え込み「えびたろう!」
あははと一笑いして家路についた。
「トラの赤ちゃんの名前がエビ太郎に決まりました。」
後日、そのニュースに私は目を丸くした。
SF
公開:20/06/13 18:22
更新:20/07/07 00:08
更新:20/07/07 00:08
まずは自分が楽しむこと。
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