過剰なダイエット

ぽっちゃり体系の私は女友達からよくお菓子を貰う。
「貴方の食べる姿を見ていると癒されるのよ」
そう言って貰えると凄く嬉しい。だけど…
「おいデブが餌付けされてるぞ！」
男子の言葉が胸に刺さる。
「今の最低！」
そうやってかばってくれるこの子は裏で私の事を豚と呼んでいる。
この教室内に私の味方なんて誰一人としていない。
私は苛められるのが嫌だから仕方なく食べている。本当は痩せたい。

だから私は夏休み、過剰ダイエットを始めた。
危険だって言われているけど、それぐらいしないと私は痩せない。
その日から、水とサプリだけの生活が始まった。
見る見るうちに私は痩せていく。それが嬉しくて私は断食を加速させた。
何か食べないといけない時は髪を切って食べた。それで足りなければ自身の肉を削いで口にした。骨をしゃぶった。血を啜った。
私はこの夏休み、私を残さず食らい尽くす事で完璧なダイエットを成功させた。