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「明日東京にいきます!」
「楽しそうだな。」
「そりゃあ東京ですよ!」
「そうか、じゃあこのお面だ。」
差し出されたお面をみて絶句した。
「これ・・・。」
「持ってけ。」
父さんだ。笑ってる父さんだ。
「お知り合いだったんですか?」
「知らねえよ。でも、あんたにピッタリなのは分かる。」
久しぶりに父さんの顔を見た。
「ありがとうございます。似合うかな。」
「待て。」
「はい?」
「笑顔のお面、ちゃんと取ってからつけろよ。」
「・・・はい!」
立ち上がり、おんぼろ神社にサヨナラを告げ歩き出す。
ふと振り返ると、お面屋はもういなかった。
空と、この街が、いつもより遠く見える。
「素直に生きていいんだよね。」
笑顔のお面を外し空に叫んだ。
「行ってくるねー!!」
父さんのお面が涙で濡れた。
「楽しそうだな。」
「そりゃあ東京ですよ!」
「そうか、じゃあこのお面だ。」
差し出されたお面をみて絶句した。
「これ・・・。」
「持ってけ。」
父さんだ。笑ってる父さんだ。
「お知り合いだったんですか?」
「知らねえよ。でも、あんたにピッタリなのは分かる。」
久しぶりに父さんの顔を見た。
「ありがとうございます。似合うかな。」
「待て。」
「はい?」
「笑顔のお面、ちゃんと取ってからつけろよ。」
「・・・はい!」
立ち上がり、おんぼろ神社にサヨナラを告げ歩き出す。
ふと振り返ると、お面屋はもういなかった。
空と、この街が、いつもより遠く見える。
「素直に生きていいんだよね。」
笑顔のお面を外し空に叫んだ。
「行ってくるねー!!」
父さんのお面が涙で濡れた。
ファンタジー
公開:20/06/12 14:58
家族
青春
神社
ゆったり、気ままに作品創ってます。
猫と阪神タイガースが好きです
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