真夜中のコンビニ
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真夜中のコンビニに行って見た。
ウイーン
「お~、ロミオ。あなたはどうしてロミオなの?はいっ」
(えっ、俺、俺ですか)
周囲を見回してみたが俺以外誰もいない。
(ええ~、そんな期待の目で見ないでよ。困るよ、急に。どうしてもやらなきゃ駄目。そうなの。分かった。やれば良いんだろ)
「お~、ロミオ。あなたはどうしてロミオなの?」
「お~、ジュリエット。君はどうしてジュリエットなんだ」
「ハイ、カット。駄目だ、駄目だ、駄目だ。君の演技には魂が入っていない」
「すみません、監督」
(えっ、監督?この人の名札にコンビニ店長って書いてあるけど)
「二人は禁忌を犯し、愛で結ばれようとしているんだ。だから、もっと罪悪感を持った演技して欲しい」
「すみません」
「それに比べ、君、さっきの演技はすごく良かった。素人とは思えない迫真の演技だったよ。ぜひ、私の劇団に入ってくれないか。君なら演劇界のスターになれるよ」
ウイーン
「お~、ロミオ。あなたはどうしてロミオなの?はいっ」
(えっ、俺、俺ですか)
周囲を見回してみたが俺以外誰もいない。
(ええ~、そんな期待の目で見ないでよ。困るよ、急に。どうしてもやらなきゃ駄目。そうなの。分かった。やれば良いんだろ)
「お~、ロミオ。あなたはどうしてロミオなの?」
「お~、ジュリエット。君はどうしてジュリエットなんだ」
「ハイ、カット。駄目だ、駄目だ、駄目だ。君の演技には魂が入っていない」
「すみません、監督」
(えっ、監督?この人の名札にコンビニ店長って書いてあるけど)
「二人は禁忌を犯し、愛で結ばれようとしているんだ。だから、もっと罪悪感を持った演技して欲しい」
「すみません」
「それに比べ、君、さっきの演技はすごく良かった。素人とは思えない迫真の演技だったよ。ぜひ、私の劇団に入ってくれないか。君なら演劇界のスターになれるよ」
公開:20/06/12 14:39
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