スナイパー

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道を歩いていると声をかけられた。

「拝ませて下さい。」
「いいですよ。じゃあ・・・」

手を差し出すと、その女性は訝しげな顔をした。

「拝顔料、5万円になります。」

狙った獲物は逃さない。私はスナイパーだから。



あるものを拾って大事にしまっておいた。

「あんた、気に入らないわ!」
「へぇ・・・」

おもむろに机の引き出しから黒いノートを出し、名前を書いた。

狙った獲物は逃さない。私はスナイパーだから。



極秘情報を入手した。

「なに⁈たまご1パック98円だと!」

すっぴんにジャージで大衆に紛れ込み、それをゲットした。

狙った獲物は逃さない。私はスナイパーだから。



ある男性と偶然、知り合った。

「あなたおもしろいね!」「今度、食事しませんか?」
「いいですよ。」

小箱からダイヤの指環。


どうやら、狙った獲物を逃さないスナイパーは私以外にもいたようだ。
その他
公開:20/06/12 11:38
更新:20/06/12 11:40

Yukino.

2020年6月1日より執筆活動開始(これまでオリジナル小説、二次創作等の執筆歴なし)

ストーリーが映像化して突如、脳内を流れ始めるタイプです。みなさまの応援、コメントが励みとなります。作品をお読みいただき、心より感謝申し上げます。

twitter @hikaritokage14


Yukino.

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