娘の強さに気づく時
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娘は虫が大嫌いである。
大きな虫では、恐怖におののき。
小さな虫でもキャーキャー逃げ回る。
思春期に入った娘は、父親である僕に「うざい。」としか言わなくなった。でも、虫が出現した時だけは僕を頼るのである。僕は娘にひと泡ふかせようと考えた。
『ああ、変化の神様、僕をレインボーでゴージャスな虫にして下さい。』
虹色に輝く虫なら娘も昆虫好きになるかもしれない。淡い期待を寄せてレインボーな虫になった僕はそっと娘に近づいた。
娘の気づきは早く、顔に最大の嫌悪感をだすと、
「キャー!ゴキブリ!ママー、早く来てー!」
えっ。僕はゴキブリになったのか?まじまじと自分の姿を確認すると、黒光りするそれは、まさにゴキブリ。
『ひどいよお。神様。』
ひととおり騒いだ後、誰も助けてくれないと悟った娘は、「うざい。」といつものセリフを言った後に、スリッパで僕をたたきつぶした。
娘よ。強くなったな。
大きな虫では、恐怖におののき。
小さな虫でもキャーキャー逃げ回る。
思春期に入った娘は、父親である僕に「うざい。」としか言わなくなった。でも、虫が出現した時だけは僕を頼るのである。僕は娘にひと泡ふかせようと考えた。
『ああ、変化の神様、僕をレインボーでゴージャスな虫にして下さい。』
虹色に輝く虫なら娘も昆虫好きになるかもしれない。淡い期待を寄せてレインボーな虫になった僕はそっと娘に近づいた。
娘の気づきは早く、顔に最大の嫌悪感をだすと、
「キャー!ゴキブリ!ママー、早く来てー!」
えっ。僕はゴキブリになったのか?まじまじと自分の姿を確認すると、黒光りするそれは、まさにゴキブリ。
『ひどいよお。神様。』
ひととおり騒いだ後、誰も助けてくれないと悟った娘は、「うざい。」といつものセリフを言った後に、スリッパで僕をたたきつぶした。
娘よ。強くなったな。
ファンタジー
公開:20/06/12 09:20
ショートショートは時間を気にせず、読めるのがいいですね。情熱大陸を観て、書いてみたらはまりました。ワクワク、ほっこり、??な素敵なお話を書けたらいいな。
突然のフォローすみません。まだまだな私の文章をフォローしていただいて、ありがとうございます。
へこたれず、素敵な世界を創れるよう精進あるのみです。ᕦ(ò_óˇ)ᕤ
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