雨男
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ことが終わってシャワーを浴びる。粘着質なキス、ベタついた身体。あまりいい気分にはなれなかった。自称雨男に、雨を口実に自宅へ誘われる。ついてきて身体を許す私も私だけど。安直。軽い自己嫌悪を冷たい水で洗い流した。
髪をタオルで乾かしながら、ベッドに戻ると、自称雨男はアプリで音楽を漁ってた。私は一眠りしようと横で目を瞑ると、左耳にイヤホンをねじ込まれる。
「ごめん、眠い。」
「まあ聴いてよ。」
『雨』という曲を無理矢理聴かされる。
聴き覚えがあった。元彼の好きな曲。アイツには散々泣かされた。それを素直に雨男に言ったら、雨男は苦笑いした。それから勝手に喋り出す。
「俺の元カノもこの曲好きでさ。俺も泣かされたな。」
嘘だろうけど笑っといた。
それからも眠りたい私にいろんな音楽を聴かせてきた。外の雨音と相まってなんだか気持ちよくなってくる。まんまと罠にはまってるかも。
雨男の横顔を見たくなった。
髪をタオルで乾かしながら、ベッドに戻ると、自称雨男はアプリで音楽を漁ってた。私は一眠りしようと横で目を瞑ると、左耳にイヤホンをねじ込まれる。
「ごめん、眠い。」
「まあ聴いてよ。」
『雨』という曲を無理矢理聴かされる。
聴き覚えがあった。元彼の好きな曲。アイツには散々泣かされた。それを素直に雨男に言ったら、雨男は苦笑いした。それから勝手に喋り出す。
「俺の元カノもこの曲好きでさ。俺も泣かされたな。」
嘘だろうけど笑っといた。
それからも眠りたい私にいろんな音楽を聴かせてきた。外の雨音と相まってなんだか気持ちよくなってくる。まんまと罠にはまってるかも。
雨男の横顔を見たくなった。
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公開:20/06/13 11:00
夜野 るこ と申します。
(よるの)
皆さんの心に残るようなお話を書くことが目標です。よろしくお願いします。
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