コロッケパン

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「あたしコロッケパンね」

「ねじゃねーよ、なんで俺がお前のパンを」

「だって購買部行くんでしょ?お昼ご飯2時限に食べちゃって?」

「だからと言ってお前の昼まで俺が買わにゃいかん理屈が何処にある」




「男の癖にけち臭ーい」
「なんでそーなる」
「大丈夫、パン重くないから」
「そー言う問題じゃないだろ」
言ってるそばで机の上に小銭を並べる〇枝。

「買ってきてくれたら見せてあげるからさー」スカートのすそをぴらぴらさせる。
「短ジャージ見せてどうする」
「何で知ってる?」
「見なくても分るわ!お前俺舐めてんのか」
「早くしないとパン売り切れちゃうよ?人気なんだからさー」
「だからそれお前の」
「喋ってる間に行っちゃった方が早いと思うんだけど」
「口の減らない奴だな」
吐き捨てて小銭を拾う。
「口は減らなくてもお腹は減るんだよー」
減らず口叩く口にコロッケパン突っ込んでやっちゃろか。
青春
公開:20/06/11 16:19
更新:20/06/11 16:22

ダッチマン( 山形県 )

田舎住まい故 娯楽も無く小中と本の虫でした。それが高じて今は駄文を書いています。
文力向上の為に批評ダメ出し大歓迎です。伏してご批評お願いいたします。
狭義のショートショートには当てはまらないかもしれませんが、あくまで短文の物語りを広義のSSと捉えて投稿させて頂いています。何卒ご容赦を。

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