真夜中のコンビニ
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真夜中のコンビニに行って見た。
ウイーン
「おい、金出せよ、金。あるんだろう」
「兄貴、ここにたんまりありましたぜ」
「やっぱりあるじゃないか。これは貰っていくぜ」
「お許しください。それは、それは、大事なさやかの入学資金なんです」
「入学資金?」
「ええ、さやかと言うのは私の孫でしてね。まだ、手のかかる年頃なんです。あの子の母親はあの子を産んだ後、癌を発症し、亡くなりました。私が止めるのも聞かず、恋人と駆け落ちしておいて自分より先に孫だけが帰って来るのですから、全く親不孝な娘です。私は孫の顔を見る度に娘の面影が見えて不憫でなりません。うぅっ。それでですね。葬儀の際に娘の遺品から一冊の通帳が見つかったのです。そこには「愛するさやかへ」と書かれていました。云わば、そのお金は母親が娘に残したの唯一の愛情なのです」
「兄貴、良い話っすね」
「ああ、そうだな。でも、それはそれ。これはこれだから」
ウイーン
「おい、金出せよ、金。あるんだろう」
「兄貴、ここにたんまりありましたぜ」
「やっぱりあるじゃないか。これは貰っていくぜ」
「お許しください。それは、それは、大事なさやかの入学資金なんです」
「入学資金?」
「ええ、さやかと言うのは私の孫でしてね。まだ、手のかかる年頃なんです。あの子の母親はあの子を産んだ後、癌を発症し、亡くなりました。私が止めるのも聞かず、恋人と駆け落ちしておいて自分より先に孫だけが帰って来るのですから、全く親不孝な娘です。私は孫の顔を見る度に娘の面影が見えて不憫でなりません。うぅっ。それでですね。葬儀の際に娘の遺品から一冊の通帳が見つかったのです。そこには「愛するさやかへ」と書かれていました。云わば、そのお金は母親が娘に残したの唯一の愛情なのです」
「兄貴、良い話っすね」
「ああ、そうだな。でも、それはそれ。これはこれだから」
公開:20/06/11 10:50
更新:20/06/11 10:57
更新:20/06/11 10:57
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