観ていたのは…

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 普段通り空いている電車に乗り、窓を見ながら好きでもない流行っている音楽をかけ、デタラメに歌詞を呟く。
 リストの最後に入れた曲に差し掛かった瞬間、目の前に広がったのは、辺り一面見たことないの花畑だった。
 僕は驚き、車内を見回す。
 しかし、そこには先ほどいたはずの乗客は誰もいなかった。
 焦った僕は、違う号車へ移った。そこは、最後尾車両だった。
 目に映り込む風景は変わっていた。
 辺り一面は、火が燃え盛り、雷が轟音を立ていた。
 驚いた僕は、元いた号車に戻ろうと振りかえると、先頭車両になっていた。

「ここは夢の中なのか?」

 と思わず口に出した。
 ”悪い夢なら醒めてくれ。”
 僕は目をつぶった。

 目を開けば辺り一面海だった。
 僕は波の音に魅了され意識を失った。


 目が醒めれば、普段と変わらず電車のなかで、音楽を聴いていた。
 そうか僕が観ていたのは…。
ファンタジー
公開:20/06/11 20:29
初投稿

kuzutosi( 日本 )

初心者が自由気ままに書き綴る。
手持ちぶさたになったらぜひ覗いてみてください。
気軽にコメントしていただけたらうれしいです。
 

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