真夜中のコンビニ

「おじいちゃん、コンビニって何？」
「何だい、急に？」
「おじいちゃんの部屋にあった小説のなかにコンビニって言葉が出て来たんだけどよく分からないんだ」
「ああ、そういう事かい。コンビニって言うのは何でも屋の事だよ」
「何でも屋？」
「要はどんな商品も扱っている小売のお店の事だよ。２４時間開いているんだ」
「２４時間働いているの。労働基準法違反なんじゃないの」
「ははは、たっ君は難しい言葉を知っているね。でも、別に一人で切り盛りしている訳じゃないんだ。何人もの人が交代で働いているんだよ」
「ふ～ん。そうなんだ」
「勿論、それだけじゃないぞ。コンビニは夜になるとピカッと光るんだ。そして、周りにあるコンビニ達と合体して巨大ロボになるんだぞ」
「コンビニ、すげー。ビームは出る。ビーム」
「勿論、でるぞ。ロケットパンチもな」
「そうなんだ。コンビニは街の救世主なんだね」
「ああ、街のヒーローだよ」