真夜中のコンビニ

真夜中のコンビニに行って見た。
ウイーン
「トイレ、入ってます」
「失礼しました」
ウイーン
「あれっ、コンビニだよな。念のため、もう一度開けて見るか」
ウイーン
「キャー、覗きよ。覗き」
「すいません。部屋を間違えました」
ウイーン
「あれれ、おかしいぞ。室内が変わっている。もう一回だけ、もう一回開けてみようかな。決して下心があるからじゃないぞ」
ウイーン
「この列車はサンダーバードです。京都を経て新大阪、終点、大阪に停まります。お客さまはくれぐれも白線の外でお待ちください。駆け込み乗車はご遠慮ください。次は京都、京都」
「な、なんてこった。このコンビニの扉は何らかの理由で時空が歪んでいる。例えて言うならど〇でもドアみたいな。もう一回だけ開けてみようかな」
ウイーン
「いらっしゃいませ」
何の変哲もない普通のコンビニだった。
「もしかしてあれは俺の見た真夏の夜の夢だったのだろうか」