光の方へ歩き出せ

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暗闇で眠る。

目の前は見えない。

身動きとろうにも思うように身体が動かない。

声を出そうにも音がないから出ているのかすらわからない。

今この状況は何か。

苦しい。重い。

ただひたすらに出ているのかわからない声をあげ続ける。




あたりを見渡す。

眩しいほどの日差しが容赦なく降り注ぐ。

太陽の光は皆平等か。

否。

高い壁、地下深く、見えてない場所にはこの眩しい光さえ届かない。

光が当たるところしか、見ることができない。

目を瞑る。

視界が暗くなる。

耳をすます。

人の声、ガヤガヤしたうるさい音。

その中で小さく小さく声が上がった。




ここは暗闇だった。

この場所でこの先どうなるのか。

苦しい。ただこの状況は何か。


目を開けてみた。

目の前に光が差し込んでいた。

重い身体を起こし、光に向かって足を踏み出す。前へ前へと歩みを進める。
青春
公開:20/06/09 15:15

さくまりこ

音楽、美術、読書好き。最近書く方にもチャレンジしてます。
歴史とファンタジー、評論など幅広く読みます。

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