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伊藤家ではその日、夏へ向けて衣替えが行われていた。
家族4人のこの家では、毎年、大々的に家族総出で衣替えをする。
部屋に収納庫からプラスチックの収納ボックスるに入れられた服が引きずり出された。だが、4人分ともなると、出すだけでも相当な労力だった。きょうは夫のいない日で、これをやるのは妻美紀子と中学生の息子と娘。
「疲れちゃったね。先にごはんにしようか」
「うん」
「はーぃ」
なんとか引き釣り出した衣類を部屋に置き、3人はキッチンで食事をすることにした。
食事から戻り、しばらくして娘が、
「この服見て。スゴイ虫食い。大穴がいくつも空いてる」
「あら、こっちのもだわ。こんなこと初めてね。それに喰われた穴の大きさが尋常ないわ。どんな虫なのかしら」
そして、そのとき収納庫の奥の暗がりから生き物の息づかいが聞こえて来た。見えない闇でなにかが動き、そして、
「ラッキー!」飼い犬だった。
家族4人のこの家では、毎年、大々的に家族総出で衣替えをする。
部屋に収納庫からプラスチックの収納ボックスるに入れられた服が引きずり出された。だが、4人分ともなると、出すだけでも相当な労力だった。きょうは夫のいない日で、これをやるのは妻美紀子と中学生の息子と娘。
「疲れちゃったね。先にごはんにしようか」
「うん」
「はーぃ」
なんとか引き釣り出した衣類を部屋に置き、3人はキッチンで食事をすることにした。
食事から戻り、しばらくして娘が、
「この服見て。スゴイ虫食い。大穴がいくつも空いてる」
「あら、こっちのもだわ。こんなこと初めてね。それに喰われた穴の大きさが尋常ないわ。どんな虫なのかしら」
そして、そのとき収納庫の奥の暗がりから生き物の息づかいが聞こえて来た。見えない闇でなにかが動き、そして、
「ラッキー!」飼い犬だった。
その他
公開:20/06/10 10:44
読んでいただきありがとうございます。(・ω・)/
ここに投稿する以外にも、自分のブログに同時掲載しているときがあります。
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