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「ねえ父さん、北極星って動かない星だって知ってた?今日理科の授業で習ったんだ!」
「ああ知ってるよ、不思議だよなあ。でも、もしかしたらちょっとだけ動いてるかもしれないぞ?例えば日本の反対側のブラジルから見たら、なんてな。笑」
父の言った冗談が頭の片隅で、まるで北極星のようにずっと同じ場所で留まっていた。
それから宇宙について興味を持った私は、必死に勉強して大学に入り、研究に没頭した。大学卒業後は研究所に入り、今では子供達に宇宙の魅力を伝える仕事をしている。
誰かが研究して証明した事実を、そのまま伝えるのは簡単だ。ただなぜそうだと言えるのか、その根拠を知った方がもっと楽しい、と私は思う。
私は子供達にそういった学びのきっかけを与えてあげたいと常々考えている。
子供の頃、私の脳内に浮かんでいた北極星はどこかにいってしまったようだが、私が最も尊敬する人は父であることに今も変わりはない。
「ああ知ってるよ、不思議だよなあ。でも、もしかしたらちょっとだけ動いてるかもしれないぞ?例えば日本の反対側のブラジルから見たら、なんてな。笑」
父の言った冗談が頭の片隅で、まるで北極星のようにずっと同じ場所で留まっていた。
それから宇宙について興味を持った私は、必死に勉強して大学に入り、研究に没頭した。大学卒業後は研究所に入り、今では子供達に宇宙の魅力を伝える仕事をしている。
誰かが研究して証明した事実を、そのまま伝えるのは簡単だ。ただなぜそうだと言えるのか、その根拠を知った方がもっと楽しい、と私は思う。
私は子供達にそういった学びのきっかけを与えてあげたいと常々考えている。
子供の頃、私の脳内に浮かんでいた北極星はどこかにいってしまったようだが、私が最も尊敬する人は父であることに今も変わりはない。
ファンタジー
公開:20/06/10 01:25
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