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「坂本くん、何だね?こんなところに呼び出したりして。もしかして、あの書類に挟まったメモのことなのかい?ぐふふふふ、困るよ。僕には妻も子どももいるんだ。うれしいけどねぇ。」
会社の屋上に課長を呼び出した。メモについてどうしても言っておきたいことがあったからだ。
「あのメモは・・・」
と言いかけたが、課長は私の言葉を最後まで聞かず、遮るように
「『ひみつのこい』だなんて。君、おとなしそうに見えて結構、大胆なんだね。」
にやけ顔で課長がにじり寄って来た。ゆっくりゆっくり確実に距離を詰めてきた。もう、後ろは転落防止柵しかない。どうしよう。
・・・・・・・・
私を抱きしめようとする課長の両手をすり抜けた。と、同時に声にならない悲鳴と数秒後に砂袋が地面に叩きつけられるような音が聞こえた。
「ここの柵、壊れているのよねぇ。それとメモは、『みひつのこい』だから。」
会社の屋上に課長を呼び出した。メモについてどうしても言っておきたいことがあったからだ。
「あのメモは・・・」
と言いかけたが、課長は私の言葉を最後まで聞かず、遮るように
「『ひみつのこい』だなんて。君、おとなしそうに見えて結構、大胆なんだね。」
にやけ顔で課長がにじり寄って来た。ゆっくりゆっくり確実に距離を詰めてきた。もう、後ろは転落防止柵しかない。どうしよう。
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私を抱きしめようとする課長の両手をすり抜けた。と、同時に声にならない悲鳴と数秒後に砂袋が地面に叩きつけられるような音が聞こえた。
「ここの柵、壊れているのよねぇ。それとメモは、『みひつのこい』だから。」
ホラー
公開:20/06/08 20:00
2020年6月1日より執筆活動開始(これまでオリジナル小説、二次創作等の執筆歴なし)
ストーリーが映像化して突如、脳内を流れ始めるタイプです。みなさまの応援、コメントが励みとなります。作品をお読みいただき、心より感謝申し上げます。
twitter @hikaritokage14
Yukino.
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