スマホに走馬灯
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若い男がスマホを睨みながら道を歩いていた。先程から妙な現象が起きていたのだ。特に操作してもいないのに、今までこのスマホで撮った写真が次々に画面に表示される。歩きながらゲームを楽しんでいたら突然こうなった。邪魔された気分だ。
その手のアプリを入れた覚えはない。では、何か。
男は立ち止まって少し考えた。
「もしや、走馬灯現象か?」
人が死ぬ直前に見るというやつ。それがこのスマホにも起きてるのではないか。
「じゃあ、こいつは間もなく壊れるのか。何年も使ってきただけに、惜しい気分だな」
男は、画面に次々に映る写真を懐かしむように見入りながら、再び歩き始めた。そのとき、信号は赤だったが、男は気づかなかった。
「危ない!」
運悪くスピードに乗った大型車が走ってきていた。通行人の注意の声もむなしく、男の体は宙を舞った。そして理解した。
走馬灯を見ていたのはスマホではなく、俺だったのか。
その手のアプリを入れた覚えはない。では、何か。
男は立ち止まって少し考えた。
「もしや、走馬灯現象か?」
人が死ぬ直前に見るというやつ。それがこのスマホにも起きてるのではないか。
「じゃあ、こいつは間もなく壊れるのか。何年も使ってきただけに、惜しい気分だな」
男は、画面に次々に映る写真を懐かしむように見入りながら、再び歩き始めた。そのとき、信号は赤だったが、男は気づかなかった。
「危ない!」
運悪くスピードに乗った大型車が走ってきていた。通行人の注意の声もむなしく、男の体は宙を舞った。そして理解した。
走馬灯を見ていたのはスマホではなく、俺だったのか。
ファンタジー
公開:20/06/09 01:20
ゲームしながら
スマホいじってたので
どのみちこうなったでしょう
よって歩きスマホはやめましょう
面白かった、と読後に思っていただけるようなお話を目指していきます。
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