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ぼんやりとトーストをかじりながら、杏子はニュースを見ていた。マスコミのヘリコプターが上空を飛び、インタビューを受ける近隣住民の映像が流れた。
「男女のもつれかしら?怖いこわい。」
陽介と付き合ってもう何年だろう。紆余曲折、別れて戻ってを繰り返しながら、それでもやっぱり陽介なしでは生きていけない。私って本当にダメな男が好きなんだわ。
「そういえば、オレンジジャムがあったっけ。」思い出したように杏子は冷蔵庫の扉を開けた。きちんと整理整頓された棚。一瞬、こちらを見つめるだれかと目が合ったような気がした。
昨日までは陽介の1番になりたいと願っても叶わなかった。でも、今日からは私だけのもの。ふふふっと小さく笑いながら杏子はゆっくりと扉を閉めた。
ピピピピピ・・・ピピピピピ・・
冷蔵庫の中から陽介の携帯電話が鳴り響いている。さっきのニュースは昨夜からの行方不明人を探しているようだ。
「男女のもつれかしら?怖いこわい。」
陽介と付き合ってもう何年だろう。紆余曲折、別れて戻ってを繰り返しながら、それでもやっぱり陽介なしでは生きていけない。私って本当にダメな男が好きなんだわ。
「そういえば、オレンジジャムがあったっけ。」思い出したように杏子は冷蔵庫の扉を開けた。きちんと整理整頓された棚。一瞬、こちらを見つめるだれかと目が合ったような気がした。
昨日までは陽介の1番になりたいと願っても叶わなかった。でも、今日からは私だけのもの。ふふふっと小さく笑いながら杏子はゆっくりと扉を閉めた。
ピピピピピ・・・ピピピピピ・・
冷蔵庫の中から陽介の携帯電話が鳴り響いている。さっきのニュースは昨夜からの行方不明人を探しているようだ。
ホラー
公開:20/06/09 00:07
更新:20/06/09 00:09
更新:20/06/09 00:09
2020年6月1日より執筆活動開始(これまでオリジナル小説、二次創作等の執筆歴なし)
ストーリーが映像化して突如、脳内を流れ始めるタイプです。みなさまの応援、コメントが励みとなります。作品をお読みいただき、心より感謝申し上げます。
twitter @hikaritokage14
Yukino.
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