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森の泉のほとり。力を使い果たしてくたくたとへたり込んだ女の前で、泉の水が盛り上がったかと思うと、白銀のティアアラに白い衣を纏った泉の精が浮上して水面上に立った。
「わたしはこの泉の精。いま、お前が泉に落としたのは、右のこっちのか?それとも左のこっちのか?」
女は、真っ青な顔でそして、落胆して泉の精の目を見つめて、
「はい。左のでございます」そう言った。
「お前は正直者だ。だからそのこころに恵みを与えてやろう。それ、返すぞっ」
泉の精はそういうと、左に抱えていた、女の夫を女の前に横たわらせた。
「心配はいらない。そやつはもう、仕事もせず酒浸りで暴力を振るうことはない。勤勉実直、お前にも優しくしてくれ、よく働くであろう。もちろん、泉に突き落とされたことも覚えてはいない」
「わたしはこの泉の精。いま、お前が泉に落としたのは、右のこっちのか?それとも左のこっちのか?」
女は、真っ青な顔でそして、落胆して泉の精の目を見つめて、
「はい。左のでございます」そう言った。
「お前は正直者だ。だからそのこころに恵みを与えてやろう。それ、返すぞっ」
泉の精はそういうと、左に抱えていた、女の夫を女の前に横たわらせた。
「心配はいらない。そやつはもう、仕事もせず酒浸りで暴力を振るうことはない。勤勉実直、お前にも優しくしてくれ、よく働くであろう。もちろん、泉に突き落とされたことも覚えてはいない」
その他
公開:20/06/07 14:17
読んでいただきありがとうございます。(・ω・)/
ここに投稿する以外にも、自分のブログに同時掲載しているときがあります。
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