眠りし王
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ここは白夜の王国。
明るく、治安もよく
王は満ち足りたようだった。
ただ一つ、
寝不足という悩みを除いて。
ある日、商人から王様に
魔法のランプが献上された。
魔人が願いを叶えてくれる、例の代物だ。
が、既に2つの願いは
誰かが使ったらしく、残るは1つのみ。
「ぐっすりと眠れますように!」
王はランプをこすり、寝室で必死に祈った。
すると、どこからともなく
黒い忍者のような男が現れ
鋭利な刃をチラつかせた。
「そのランプをよこせ」
「何者だ?おい、誰か助けてくれ!」
声を上げたが一足遅かった。
男の手に掛かり、王はその場で突っ伏した。
男はランプを持ち出すと
窓を伝い、暗闇に溶け込んだ。
「あぁ……これでぐっすり眠れるのか」
誇らしげな顔をしたまま、
王はゆっくりと瞼を閉じた。
このランプ、実はただの
「ヤカン」だったと判明するのだが、それはもう少し先のお話。
明るく、治安もよく
王は満ち足りたようだった。
ただ一つ、
寝不足という悩みを除いて。
ある日、商人から王様に
魔法のランプが献上された。
魔人が願いを叶えてくれる、例の代物だ。
が、既に2つの願いは
誰かが使ったらしく、残るは1つのみ。
「ぐっすりと眠れますように!」
王はランプをこすり、寝室で必死に祈った。
すると、どこからともなく
黒い忍者のような男が現れ
鋭利な刃をチラつかせた。
「そのランプをよこせ」
「何者だ?おい、誰か助けてくれ!」
声を上げたが一足遅かった。
男の手に掛かり、王はその場で突っ伏した。
男はランプを持ち出すと
窓を伝い、暗闇に溶け込んだ。
「あぁ……これでぐっすり眠れるのか」
誇らしげな顔をしたまま、
王はゆっくりと瞼を閉じた。
このランプ、実はただの
「ヤカン」だったと判明するのだが、それはもう少し先のお話。
ファンタジー
公開:20/06/06 17:46
名古屋の会社員兼執筆家です。
普段は54字の物語をメインに書いていますが
ショートショートの魅力にもハマったので
皆様を参考にこれから様々な作品にも
チャレンジしていきたいです(^o^)
よろしくお願いします!
得意ジャンル
・言葉遊び系
・会社員系
・ファンタジー系
挑戦したいジャンル
・SF系
・恋愛系
・ミステリー系
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