明るい新聞

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情報を伝える。
世の中で何が起きているのか、いち早く伝え、そして又、人の感情に訴えかける。
良いニュースも悪いニュースも我々の目には無作為に飛び込んでくる。
「又、自殺。嫌なご時世だな。」父は言う。
TVのニュースも新聞の一面も悲しい事柄ばかり、人の不幸は蜜の味とでもいうのか。
朝から、そんな情報は気持ちが暗くなる。

どんな時でも、笑っていたい。
悪い情報を耳に入れ、今の自分の状況に少し、安堵し、益々嫌になる。
「お前、将来の事、考えてるのか?」父は僕に言う。
嫌な情報ばかり頭に入れてるから、息子の僕に自分が抱えたストレスをぶつけるのか。
そして、僕も悲しくなる。
身近な存在の僕にさえも嫌がらせをするのだから、きっと父は嫌な上司なのだろうな。
「教師になろうと思っている。」僕は父に言う。
人に親切にできる大人に子供達を導いて父みたいな大人が生き難い世の中にしてやるんだ。そう思った。
その他
公開:20/06/06 11:56

ポエマータカノ( 横浜 )

愛を言葉で伝える事が使命だと感じている。
42歳のおじさんです。
カラオケ、料理、笑わすこと、読書、哲学、物思いにふけること大好きです。

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