ゴリラキャッシュ
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ゴリラと飼育係が揉めている。
「僕の食事。バナナをメロンにしてくれませんか?」
「ムリ」
「絶対?」
「絶対」
「絶対?」
「絶対」
そこへ園長が、飼育係に給料を渡しに来た。そして言った。
「一個なら良いよ」
「え?はい。園長」
園長は給料を渡すと去った。嫌~な視線を感じる飼育係。視線の主はゴリラ。目を細め、じ~っと飼育係を見ている。思わず口を尖らせ、飼育係が言った。
「私は園長からお金を貰ってるの。言う事聞くわよ!」
ゴリラが閃いた。
「そうだ。あんたがこないだ言ってた芸。お客さんの前でやるわ」
「ほんと?嬉しい。バナナ一・五倍にするね」
「そこ。バナナはそのままで。代わりにお金、貰えない?」
「何に使うのよ?ま、いっか。五十円でもいい?」
「いい」
「ありがと」
「よしっ」
ゴリラは思った。
しめしめ、五十円あれば飼育係を雇える、と。そして、メロンをたくさん持って来させて食べるのだ。
「僕の食事。バナナをメロンにしてくれませんか?」
「ムリ」
「絶対?」
「絶対」
「絶対?」
「絶対」
そこへ園長が、飼育係に給料を渡しに来た。そして言った。
「一個なら良いよ」
「え?はい。園長」
園長は給料を渡すと去った。嫌~な視線を感じる飼育係。視線の主はゴリラ。目を細め、じ~っと飼育係を見ている。思わず口を尖らせ、飼育係が言った。
「私は園長からお金を貰ってるの。言う事聞くわよ!」
ゴリラが閃いた。
「そうだ。あんたがこないだ言ってた芸。お客さんの前でやるわ」
「ほんと?嬉しい。バナナ一・五倍にするね」
「そこ。バナナはそのままで。代わりにお金、貰えない?」
「何に使うのよ?ま、いっか。五十円でもいい?」
「いい」
「ありがと」
「よしっ」
ゴリラは思った。
しめしめ、五十円あれば飼育係を雇える、と。そして、メロンをたくさん持って来させて食べるのだ。
その他
公開:20/06/07 00:20
更新:20/06/07 06:25
更新:20/06/07 06:25
スクー
アルバイトするゴリラ
よろしくお願いします。
note「久保田正毅」でも、ショートショートをシェアしています。
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