真夜中のコンビニ
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あれはとある夏の夜の事だった。
私はビールを買うため近くのコンビニへ向かっていた。
時間はそう、0時を過ぎていただろうか。実に暑苦しい嫌な日だった事は覚えている。
いざ、目的地に着いて見ると大量の蚊が人々に無断注射をしていた。
私はその中の一匹の蚊に「何をしているの?」と聞いてみた。
するとその蚊はこう返した。
「私達はあの山の上にある寺で修業する蚊で御座います。ただ今、托鉢の最中なのです」
「ああ、そうでしたか。それはご苦労様です。しかし、無断で人々の血を抜くのは感心できませんな。ちゃんと許可を貰ってからじゃないと」
「そうしたいのはやまやまなのですが、皆さん、私達の顔を見ると煙に巻こうとするのです。それで仕方なく」
「つまり、魔が刺したわけですね」
「ええ、つい皆で注射針を刺してしまいました」
「それは本当の話ですか」
「どう考えるかはあなたの自由です。真実は常に藪の中・・・」
私はビールを買うため近くのコンビニへ向かっていた。
時間はそう、0時を過ぎていただろうか。実に暑苦しい嫌な日だった事は覚えている。
いざ、目的地に着いて見ると大量の蚊が人々に無断注射をしていた。
私はその中の一匹の蚊に「何をしているの?」と聞いてみた。
するとその蚊はこう返した。
「私達はあの山の上にある寺で修業する蚊で御座います。ただ今、托鉢の最中なのです」
「ああ、そうでしたか。それはご苦労様です。しかし、無断で人々の血を抜くのは感心できませんな。ちゃんと許可を貰ってからじゃないと」
「そうしたいのはやまやまなのですが、皆さん、私達の顔を見ると煙に巻こうとするのです。それで仕方なく」
「つまり、魔が刺したわけですね」
「ええ、つい皆で注射針を刺してしまいました」
「それは本当の話ですか」
「どう考えるかはあなたの自由です。真実は常に藪の中・・・」
公開:20/06/06 22:57
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