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「またこれ…」
バイトを始めて二週間の子(メスゴリラ8歳)が休憩室で鳴いていた。
「何かあったの?」
居合わせた僕は彼女に問いかけた。
「休憩時間に出されるこれがイヤなんです!」
僕は動物園の敷地内でコンビニを経営しており、閉園後に開店している動物向けの店では休憩中に自由に飲めるようコーヒー牛乳を置いている。
「前に嬉しそうに飲んでたじゃない?」
彼女はドラミングしながら話し始めた。
「だって檻では飲めないから!私たちの主食は林檎とバナナですよ!それ故幼い頃からフルーツ牛乳で育ってきたんです。だからたまには他のものを飲みたくなって一度ちょっと飲んだだけなのにそれ以来これしか置いてくれないなんて…」
僕は急いでヒト用のコンビニのドアを開け、冷蔵庫からフルーツ牛乳を取りだした。「どうぞ飲んで」
彼女は少し落ち着きを取り戻すと、ウッホと飲み始めた。
(コーヒー牛乳の方がはるかに美味しいのに…)
バイトを始めて二週間の子(メスゴリラ8歳)が休憩室で鳴いていた。
「何かあったの?」
居合わせた僕は彼女に問いかけた。
「休憩時間に出されるこれがイヤなんです!」
僕は動物園の敷地内でコンビニを経営しており、閉園後に開店している動物向けの店では休憩中に自由に飲めるようコーヒー牛乳を置いている。
「前に嬉しそうに飲んでたじゃない?」
彼女はドラミングしながら話し始めた。
「だって檻では飲めないから!私たちの主食は林檎とバナナですよ!それ故幼い頃からフルーツ牛乳で育ってきたんです。だからたまには他のものを飲みたくなって一度ちょっと飲んだだけなのにそれ以来これしか置いてくれないなんて…」
僕は急いでヒト用のコンビニのドアを開け、冷蔵庫からフルーツ牛乳を取りだした。「どうぞ飲んで」
彼女は少し落ち着きを取り戻すと、ウッホと飲み始めた。
(コーヒー牛乳の方がはるかに美味しいのに…)
その他
公開:20/06/05 09:00
更新:20/06/05 07:00
更新:20/06/05 07:00
スクー
アルバイトしているゴリラ
左右にずれる売店
日本語が好き♡
18歳の頃から時々文章を書いています。
短い物語が好きです。
どれかひとつでも誰かの心に届きます様に☆
感想はいつでもお待ちしています!
宜しくお願い致します。
こちらでは2018年5月から書き始めて、2020年11月の時点で300作になりました。
これからもゆっくりですが、コツコツと書いていきたいと思います(*^^*)
2019年 プチコン新生活優秀賞受賞
2020年 DJ MARUKOME読めるカレー大賞特別賞受賞
2021年 ベルモニー縁コンテスト 入選
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