現実主義者
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私の彼氏は現実主義者だ。
「あ、流れ星。綺麗ねえ」と私がいうと、彼氏は「たんなる氷とチリの塊が空気との摩擦で燃えているだけだ」と答える。
「私のことを好きになった理由は?」と聞くと、接触時間と刺激量を定例化した難解な数式を説明してくる。
「出会いなんて計算できないじゃない。結局、偶然ということ?」とさらに問い詰めると
「複雑な事象を偶然のひとことで片付けてしまえば、人類の進歩が止まる」と真面目に返してくる。
そんな彼でも、理屈では答えられないものがある。
「恋愛って不思議ねえ。なんで、男性は女性のことを好きになるの」と聞くと仕方なさそうに「生物としての本能だ」とつぶやく。
この返答に、私はおかしみを覚える。
どうやら、彼氏はまだ気が付いていていないようだ。彼氏自身が、私の作ったアンドロイドであることを。
「あ、流れ星。綺麗ねえ」と私がいうと、彼氏は「たんなる氷とチリの塊が空気との摩擦で燃えているだけだ」と答える。
「私のことを好きになった理由は?」と聞くと、接触時間と刺激量を定例化した難解な数式を説明してくる。
「出会いなんて計算できないじゃない。結局、偶然ということ?」とさらに問い詰めると
「複雑な事象を偶然のひとことで片付けてしまえば、人類の進歩が止まる」と真面目に返してくる。
そんな彼でも、理屈では答えられないものがある。
「恋愛って不思議ねえ。なんで、男性は女性のことを好きになるの」と聞くと仕方なさそうに「生物としての本能だ」とつぶやく。
この返答に、私はおかしみを覚える。
どうやら、彼氏はまだ気が付いていていないようだ。彼氏自身が、私の作ったアンドロイドであることを。
SF
公開:20/06/05 23:32
更新:20/06/05 23:34
更新:20/06/05 23:34
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