進化と退化

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 地上の生物は、なんらかの理由で絶滅し、鳥類だけが空中に大きな巣を作る術をあみだし、進化を遂げている。
 カラスの博士は地上生物学を研究し、その歴史を調べていた。地上に生き残っている生物の発見が、博士の研究目的だ。博士は周りの反対を押し切り、地上に降りる計画を立てている。地上に生物を発見でき、それが人類の生き残りなら大発見だ。
 鳥たちの羽は退化し飛べなくなっていたので、カメラの付いた飛行物体を作り、地上に降ろしてみることにした。
 地面が見えるところまできて、生物を探していると何かを見つけた。毛皮を着た人間だった。
 狩猟をし、木の実などを拾って食べ、まるで原始の生活だ。
 カメラに写っているカラスの博士に向かって毛皮の人間は言った。
 「あら、鳥さん。僕らは文明を捨て、いちばん生き残っていけるよう原始に進化したんだ。君たちも気をつけなよ。僕たちは地球の一部だって忘れてはいけないよ。」
ファンタジー
公開:20/06/04 13:09

ゆらら風

ショートショートは時間を気にせず、読めるのがいいですね。情熱大陸を観て、書いてみたらはまりました。ワクワク、ほっこり、??な素敵なお話を書けたらいいな。
 突然のフォローすみません。まだまだな私の文章をフォローしていただいて、ありがとうございます。
 へこたれず、素敵な世界を創れるよう精進あるのみです。ᕦ(ò_óˇ)ᕤ

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