魅力的だった星
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ある記者が、宇宙を研究している専門家を取材した。
「近年、UFOの目撃情報が減っているようですが」
「そのようですね」
「そもそもUFOや宇宙人なんてものは存在しないのでは?」
「そんなことはありませんよ」
記者は少々馬鹿にしたような口調で尋ねた。
「でも、現に減っている。精細な画像が撮れるようになって実は目の錯覚だった、なんてオチではないのですか?」
「まぁ、そういう例がないとは言いませんが」
記者は苛立った。
「どうも、はっきりしないですねぇ。近年なぜUFOの飛来が減ったのかあなたには分からない、ということですか?」
専門家は、重たそうに口を開いた。
「あなたは、現代の地球をどう思います?」
「どういうことですか?」
「原始や古代、中世の地球と比べてですよ。それらの頃は地球も面白かった。しかし、現代はどうです。面白くない星には、宇宙人だってわざわざ見に来ようとは思わないのですよ」
「近年、UFOの目撃情報が減っているようですが」
「そのようですね」
「そもそもUFOや宇宙人なんてものは存在しないのでは?」
「そんなことはありませんよ」
記者は少々馬鹿にしたような口調で尋ねた。
「でも、現に減っている。精細な画像が撮れるようになって実は目の錯覚だった、なんてオチではないのですか?」
「まぁ、そういう例がないとは言いませんが」
記者は苛立った。
「どうも、はっきりしないですねぇ。近年なぜUFOの飛来が減ったのかあなたには分からない、ということですか?」
専門家は、重たそうに口を開いた。
「あなたは、現代の地球をどう思います?」
「どういうことですか?」
「原始や古代、中世の地球と比べてですよ。それらの頃は地球も面白かった。しかし、現代はどうです。面白くない星には、宇宙人だってわざわざ見に来ようとは思わないのですよ」
SF
公開:20/06/04 23:10
面白かった、と読後に思っていただけるようなお話を目指していきます。
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