憧れ作家が教えてくれた痛みに寄り添う冬の曲

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憧れ作家のサイン本を抱えて聴いたのは、倉橋ヨエコ『涙で雪は穴だらけ』(2007年)。「あなたを想ってごめんなさい つまらない話でごめんなさい 窓越し見つめてごめんなさい 右左下を向く」。弱き者たちの悲鳴が伸びやかに歌われる。

どうして私が恋した男たちは困った顔をさせてしまうのか。なぜ私は1円にもならない文章を書き散らすのか。

父よ母よ、健やかに育たずごめん。弟よ、格好良い姉ちゃんじゃなくてごめんな。上司よ、あなたの期待に応えられずごめんなさい。

「溶けてしまえ 雪も邪魔なだけの私も泣いたって輝く街よ あなたの幸せは私が消えること」。じゃあ、なぜ私はここにいるのか。

それは私の意志だ。大事な愛しいあなたの幸せの邪魔になろうとも、私はこの世界で生きていたい。それは未練にも似た、執着だ。泣いたって輝く街で、涙で雪は穴だらけ。そこに命の芽吹きがあれば良いと願う。希望の春はまだ遠い。
その他
公開:20/06/04 19:00
更新:20/06/05 22:26
憧れ 作家 倉橋ヨエコ 涙で雪は穴だらけ

よるくま

初めまして! よるくまと申します。
社会の荒波に揉まれるへっぽこ社会人です。

仕事で七転八倒
恋愛で四の五の
創作で一攫千金…??

生きるのヘタクソ不器用女子が、
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