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ある日ペットの柴犬ジョンと散歩していたときのこと。ジョンは突然立ち止まってマーキングをしたのだが、その色が蛍光色のオレンジだった。心配した私は、すぐに動物病院に行った。先生は、ごく稀にこういう子もいるので気にしなくて大丈夫、と言った。
先生にお礼を言い診察室を出ようとすると、先生がこう言った。
「これからは、なるべく毎日散歩してあげてね。」
先生の言葉の意味がわからないまま、今まで以上にジョンと散歩した。相変わらずマーキングはするのだが、その色はオレンジ、黄緑、ピンク…。それはまるで、私の歴史の教科書みたいだった。
マーキングの色が変わってから、ジョンは段々元気が無くなっていた。そして、お別れの日が来てしまった。
私はジョンとの散歩コースを歩いた。今思い返してみると、ジョンがマーキングしていた場所は、私との思い出の場所ばかりだったと気が付く。大事だと思っていたのは私だけじゃなかったんだ。
先生にお礼を言い診察室を出ようとすると、先生がこう言った。
「これからは、なるべく毎日散歩してあげてね。」
先生の言葉の意味がわからないまま、今まで以上にジョンと散歩した。相変わらずマーキングはするのだが、その色はオレンジ、黄緑、ピンク…。それはまるで、私の歴史の教科書みたいだった。
マーキングの色が変わってから、ジョンは段々元気が無くなっていた。そして、お別れの日が来てしまった。
私はジョンとの散歩コースを歩いた。今思い返してみると、ジョンがマーキングしていた場所は、私との思い出の場所ばかりだったと気が付く。大事だと思っていたのは私だけじゃなかったんだ。
ファンタジー
公開:20/06/03 12:55
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