瓶箋
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                                 ひとりの少女が“優便局”にやってきました。
「あの、便箋が欲しいのですが…」
「便箋をお探しなのですね。それなら、今日は特別なものがありますよ。こちらをご覧ください。これは、“瓶箋”というものです。至って普通の瓶に見えるのですが、コルクを抜いて、瓶の中に、届けたい想いを詰めていくと…とっても不思議なことが起きるんですよ」
少女は、“瓶箋”を受け取ると、コルクを抜き、空っぽの瓶に想いを詰め、コルクで再栓し、局員に渡しました。
六月四日の朝。
ひとりの女性が、郵便受けを見ると、なぜかそこには、瓶が。取り出すと、ピンク色の紫陽花のハーバリウムでした。
綺麗…と呟きながら、ハーバリウムを見つめていると、あるメッセージが浮かび上がってきました。
“まま、お誕生日おめでとう。
大好きよ。m”
“瓶箋”の秘密、それは想いが花となり、言葉と共に誰かの心に届くこと。
    「あの、便箋が欲しいのですが…」
「便箋をお探しなのですね。それなら、今日は特別なものがありますよ。こちらをご覧ください。これは、“瓶箋”というものです。至って普通の瓶に見えるのですが、コルクを抜いて、瓶の中に、届けたい想いを詰めていくと…とっても不思議なことが起きるんですよ」
少女は、“瓶箋”を受け取ると、コルクを抜き、空っぽの瓶に想いを詰め、コルクで再栓し、局員に渡しました。
六月四日の朝。
ひとりの女性が、郵便受けを見ると、なぜかそこには、瓶が。取り出すと、ピンク色の紫陽花のハーバリウムでした。
綺麗…と呟きながら、ハーバリウムを見つめていると、あるメッセージが浮かび上がってきました。
“まま、お誕生日おめでとう。
大好きよ。m”
“瓶箋”の秘密、それは想いが花となり、言葉と共に誰かの心に届くこと。
        その他
      
      公開:20/06/04 00:00
更新:20/06/03 22:57
    更新:20/06/03 22:57
                  大好きなお母さん 
                  お誕生日おめでとう 
                  不思議な文房具シリーズ 
              
    書くこと、読むことが大好き。
青空に浮かぶ白い雲のように、のんびり紡いでいます。
・プチコン「新生活」 優秀賞『また、ふたりで』
・ショートショートコンテスト「節目」 入賞『涯灯』
note https://note.com/sumire_ssg
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すみれ