瓶箋
14
10
ひとりの少女が“優便局”にやってきました。
「あの、便箋が欲しいのですが…」
「便箋をお探しなのですね。それなら、今日は特別なものがありますよ。こちらをご覧ください。これは、“瓶箋”というものです。至って普通の瓶に見えるのですが、コルクを抜いて、瓶の中に、届けたい想いを詰めていくと…とっても不思議なことが起きるんですよ」
少女は、“瓶箋”を受け取ると、コルクを抜き、空っぽの瓶に想いを詰め、コルクで再栓し、局員に渡しました。
六月四日の朝。
ひとりの女性が、郵便受けを見ると、なぜかそこには、瓶が。取り出すと、ピンク色の紫陽花のハーバリウムでした。
綺麗…と呟きながら、ハーバリウムを見つめていると、あるメッセージが浮かび上がってきました。
“まま、お誕生日おめでとう。
大好きよ。m”
“瓶箋”の秘密、それは想いが花となり、言葉と共に誰かの心に届くこと。
「あの、便箋が欲しいのですが…」
「便箋をお探しなのですね。それなら、今日は特別なものがありますよ。こちらをご覧ください。これは、“瓶箋”というものです。至って普通の瓶に見えるのですが、コルクを抜いて、瓶の中に、届けたい想いを詰めていくと…とっても不思議なことが起きるんですよ」
少女は、“瓶箋”を受け取ると、コルクを抜き、空っぽの瓶に想いを詰め、コルクで再栓し、局員に渡しました。
六月四日の朝。
ひとりの女性が、郵便受けを見ると、なぜかそこには、瓶が。取り出すと、ピンク色の紫陽花のハーバリウムでした。
綺麗…と呟きながら、ハーバリウムを見つめていると、あるメッセージが浮かび上がってきました。
“まま、お誕生日おめでとう。
大好きよ。m”
“瓶箋”の秘密、それは想いが花となり、言葉と共に誰かの心に届くこと。
その他
公開:20/06/04 00:00
更新:20/06/03 22:57
更新:20/06/03 22:57
大好きなお母さん
お誕生日おめでとう
不思議な文房具シリーズ
書くこと、読むことが大好きな社会人3年生。
青空に浮かぶ白い雲のように、のんびり紡いでいます。
・プチコン「新生活」 優秀賞『また、ふたりで』
・ショートショートコンテスト「節目」 入賞『涯灯』
note https://note.com/sumire_ssg
ログインするとコメントを投稿できます