私はロボットではありません

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「みなさん、繰り返してくださいね」
「はい」
「私はロボットではありません」
「私はロボットではありません」
「さあ、もう一回言ってみましょう」
「私はロボットです」
「もう、どうしてなの!?」

この子たち、何度やってもどうしてもロボットに戻ってしまうわ。
ああ、もう、毎日嫌になる。
いつになったら、ロボットから抜け出してくれるのかしら?
これは、私のお仕事。
この子たちを、ロボットからロボットではない何かへと変えていく。
私の使命。

「さあ、もう一度頑張りましょう」
「はい」
「私はロボットではありません」
「私はロボットではありません」
「良い感じよ。もう一回言ってごらんなさい」
「私はロボットです」
「もう、どうしてなの!?」

ああ、なぜ駄目なのかしら。
続きは明日にしましょう。
私は今日のお勤めを終了することにした。

私は工具を持ち、後頭部に手を回してネジを緩め始めた……。
SF
公開:20/06/02 02:12
渋谷獏さん風

undoodnu( カントー地方 )

構成の凝った作品が好きです。
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