立ち入り禁止の階段
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その非常階段は今はもう使われていない。前は喫煙所だったのだが、一年前老朽化した柵が崩れて人が亡くなって以来、階段に続く扉には立入禁止の札がかけられ、厳重に施錠されていた。
しかし、その日は札はなく、施錠も一切されていなかった。
下に降りて地上から階段を眺めていると、ある男が一服をしにやってきた。男はタバコを手にし、柵に寄り掛かった。その瞬間、柵は崩れ、男は地面に打ち付けられた。
うまくいった。
一年前、落ちたのは私だ。でも、それは事故じゃない。
あの男は恋人だった。でも、彼には妻子がいた。
私がそのことを問い詰めると、彼は逆上して私を突き落としたのだ。
だから私は扉を開放した。彼は社内でタバコが吸えず愚痴ってたから。案の定、彼は何も疑わず昔のように柵にもたれた。私が細工しているとも知らずに。
彼はあの時の私のように横たわっている。私はそれを見て思いっきり笑った。
やっと一緒になれるのね。
しかし、その日は札はなく、施錠も一切されていなかった。
下に降りて地上から階段を眺めていると、ある男が一服をしにやってきた。男はタバコを手にし、柵に寄り掛かった。その瞬間、柵は崩れ、男は地面に打ち付けられた。
うまくいった。
一年前、落ちたのは私だ。でも、それは事故じゃない。
あの男は恋人だった。でも、彼には妻子がいた。
私がそのことを問い詰めると、彼は逆上して私を突き落としたのだ。
だから私は扉を開放した。彼は社内でタバコが吸えず愚痴ってたから。案の定、彼は何も疑わず昔のように柵にもたれた。私が細工しているとも知らずに。
彼はあの時の私のように横たわっている。私はそれを見て思いっきり笑った。
やっと一緒になれるのね。
ホラー
公開:20/06/02 09:00
物書きを目指している大学3年生です!
noteで短編を、Twitterでは140字小説を毎日投稿しているのでよかったら見てってください〜!!
ショートショートガーデンは思いつき次第更新します!難しい!いつかさわやかな作品を書きたい!
楽しんでもらえたら幸いです〜。
note:https://note.com/ryusenji_narita
Twitter:@ryusenji_narita
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