世界の中心の急所を押す
2
3
正直、世界の中心がこんなところにあるとは思ってもみなかった。そもそも、日本にあることも驚きを隠せない。
だって、さびれた第3公園だもの。皇族までが訪れた(すなわち第3であることもおこがましい)第1公園ではなく、この第3公園のシーソーの支柱の下がどうやら世界の中心のようだ。
子どもたちが無邪気に遊べば、世界が一瞬で終わりになるスイッチがこんな近くにあるなんて。ガタン、ごとんとシーソーが動く度に、世界は終わりになる可能性があった、ということだ。
世界の急所を、僕がにぎっていることはまだ誰も知らない。それはあまりに簡単で、もう少し黙っておくことにする。
「ご飯できたわよーー」
「はぁーい!すぐにいく」
それはあまりに簡単で、飯のあとでもいいくらい簡単で、もう少し黙っておくことにする。
だって、さびれた第3公園だもの。皇族までが訪れた(すなわち第3であることもおこがましい)第1公園ではなく、この第3公園のシーソーの支柱の下がどうやら世界の中心のようだ。
子どもたちが無邪気に遊べば、世界が一瞬で終わりになるスイッチがこんな近くにあるなんて。ガタン、ごとんとシーソーが動く度に、世界は終わりになる可能性があった、ということだ。
世界の急所を、僕がにぎっていることはまだ誰も知らない。それはあまりに簡単で、もう少し黙っておくことにする。
「ご飯できたわよーー」
「はぁーい!すぐにいく」
それはあまりに簡単で、飯のあとでもいいくらい簡単で、もう少し黙っておくことにする。
SF
公開:20/06/01 20:47
更新:20/09/22 15:21
更新:20/09/22 15:21
ぼそぼそと創作話を書いています。
ログインするとコメントを投稿できます