0
2

その昔、日本に最初にやってきたアメリカ人はその光景に驚いた。
一面の稲穂畑。それを見て「OH!CONE!」と叫んだ。
「素晴らしいトウモロコシ畑だ!」と言ったつもりだが、当時の日本人はそれを「黄金」と解釈した。
よくある英語の空耳である。
当時アメリカには米文化がなく、初めて口にする稲穂の味にいたく感動したという。
アメリカ人は高度な食文化を持つ日本に敬意を払った。
かつて日本は『黄金の国ジパング』と呼ばれていた。これはその為だとも言われている。
日本人もまた、立派な衣服に身を包み、将軍もかくやと言うのに農民達に分け隔てなく敬意を払うアメリカ人を尊敬した。
漢字でアメリカと書く時、米と入るのはこの時の親交があったからではないかと考えられている。
そして両者の出会いは一つの諺を生んだ。
「実る程、首を垂れる稲穂かな」

全て憶測ではあるが、過去にそんな交流があってもおかしくないと私は考える。
公開:20/06/02 18:49

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

コメントはありません

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容