男のロマン眼鏡

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数年ぶりに長期休暇が取れたので帰省することにした。その日はたまたま姉も実家にいた。
夜、風呂上がりの姉を見た俺は、長年気になっていたことを聞いてみた。
「姉ちゃん、父さんや母さんとお風呂入ったことある?」
「なによ、急に」
「俺、入ったことないんだよね。変じゃない?」
「そうね。まぁ、それには深い訳があるのよ」
「どういうこと?」
「良いもの貸してあげる」
姉がニヤリとしながら眼鏡を取り出した。
「俺、目は悪くないぜ」
「ふふーん。それはなんでも透けて見える私が作った眼鏡よ!」
それって男のロマンが詰まった夢のアイテムじゃないか。
「姉ちゃん、変態だね」
「失礼ね。悪用はしないから。とにかく、それで見てきな」
そんなわけで、俺は夢の眼鏡をかけて両親がいる部屋へ向かった。
「嘘、だろ?」
俺の目には裸の両親が見えていた。二人の体は男女が逆で……いや、驚くのはそこじゃない。
姉ちゃん、すげぇ!
その他
公開:20/06/01 20:00

壬生乃サル

まったり。

2022年…3本
2021年…12本
2020年…63本
2019年…219本
2018年…320本 (5/13~)

壬生乃サル(MiBU NO SARU)
Twitter(@saru_of_32)

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