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君は嘘つきだ。
幼なじみの僕たちは、赤ちゃんの頃からずっと一緒だった。両親同士も仲が良かったので、お互いの家を行き来することも多く、一緒にご飯を食べたり、昼寝をしたり、本当に小さい頃はお風呂にも一緒に入っていた。
君はすぐに嘘をつくから、クラスの中では浮いた存在だった。
「なんでそんなにすぐわかるような嘘つくの」
そう僕が尋ねると君は決まってこう答える。
「だって本当のこと言ったってどうなるの?嘘をついただけでハブられるのに。結局そこでしか私を見てないってことじゃん」
蝉が煩いほどに鳴いている。
「私はいいの。だってヒロは私が嘘つきでも一緒にいてくれるし」
僕にだけ見せる無邪気な横顔。可愛いと思わないわけがない。
僕は君のように嘘はつけない。君の全部を手に入れたいというこの気持ちを、いつまで留めておけるかわからないんだ。
君は弾けるような笑顔でまた嘘を言う。
「ねえヒロ、大嫌いだよ!」
幼なじみの僕たちは、赤ちゃんの頃からずっと一緒だった。両親同士も仲が良かったので、お互いの家を行き来することも多く、一緒にご飯を食べたり、昼寝をしたり、本当に小さい頃はお風呂にも一緒に入っていた。
君はすぐに嘘をつくから、クラスの中では浮いた存在だった。
「なんでそんなにすぐわかるような嘘つくの」
そう僕が尋ねると君は決まってこう答える。
「だって本当のこと言ったってどうなるの?嘘をついただけでハブられるのに。結局そこでしか私を見てないってことじゃん」
蝉が煩いほどに鳴いている。
「私はいいの。だってヒロは私が嘘つきでも一緒にいてくれるし」
僕にだけ見せる無邪気な横顔。可愛いと思わないわけがない。
僕は君のように嘘はつけない。君の全部を手に入れたいというこの気持ちを、いつまで留めておけるかわからないんだ。
君は弾けるような笑顔でまた嘘を言う。
「ねえヒロ、大嫌いだよ!」
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公開:20/06/01 11:48
更新:20/06/01 13:44
更新:20/06/01 13:44
みづき りんねと読みます。
創作が大好きな主婦です。ショートショート小説を書くのがとても楽しくて好き。色々なジャンルの作品を書いていきたいなと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
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