プロの技

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 火星に人類が移住して十数年が経った。人類は暮らし始めたが、求めるものは地球と同じ快適な暮らしだ。
 中でも娯楽は欠かせない。食事と酒。それは人の心を癒やす最も基本的なものだろう。
 移住最初のころはもちろん、なぁんにも無かったこの火星にも、数年で町らしい形が出来、レストラン、居酒屋、歓楽街も出来た。
 そのとあるクラブでホステス募集に応募した女性の面接が行われていた。
 クラブのママは、こういう商売は初めてだという女の子に話す。
「慣れた女の子は、一人で何人もお客さんをさばくのよ。テーブルに付いたら、左右の手で両側のお客さん一人ずつ、話し相手で一人、目線を送って一人、テーブルの下の足の先でチョンチョンと一人ってね」ママは笑い話のようににこやかに話した。それを聞いて女の子は喜び勇んで言った。
「それならわたし得意かも!」
 すると彼女は背中から灰褐色の触手を4本、にゅるりと出して見せた。
その他
公開:20/05/30 19:32
更新:20/06/05 06:23

N(えぬ)( 横浜市 )

読んでいただきありがとうございます。(・ω・)/
ここに投稿する以外にも、自分のブログに同時掲載しているときがあります。

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