ことわざ

いまも昔も、ゲイは日陰者だった。
もてはやされるのは、インパクトを求めるテレビ業界だけで、一般社会においてはいまだに変態であり、排除される存在だ。
せっかくゲイを隠して就職しても、同性愛であることがバレると、とたんに肩を叩かれる。
そういとき、ゲイは仲間達のところに駆け込む。
迫害されてきたもの同士、固い絆で結ばれているのだ。
そうして、俺は今日もゲイ仲間に助けを求める。仲間たちは俺を暖かく迎え入れてくれる。
俺は、優しくされるたびに、ある諺を思い浮かべる。
「ゲイは身を助ける」と。