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激しい雷雨に見舞われた夜。ずぶ濡れになって仕事から帰ると、玄関の前に1匹の子猫がたたずんでいた。
我が家はマンションの1階にある。どこからか迷い込んでしまったのか。
初夏にしては肌寒い。子猫は震えていた。白と茶色の毛並みがふわふわ、ぶるぶると。目はうつらうつら。
「子猫がいるよ」
家族に知らせると、娘の目が輝いた。
「動物を飼いたい」。事あるごとにねだってくる娘だ。マンションの決まりがあるから無理なんだよ。そのたびに言い聞かせてきた。牛乳を入れた皿をそっと差し出す娘。警戒心が強いのか口をつけようとしない子猫。それでも娘は嬉しそうだった。
お家に入れてあげようよ。
そう、顔に書いてあった。
我が家はマンションの1階にある。どこからか迷い込んでしまったのか。
初夏にしては肌寒い。子猫は震えていた。白と茶色の毛並みがふわふわ、ぶるぶると。目はうつらうつら。
「子猫がいるよ」
家族に知らせると、娘の目が輝いた。
「動物を飼いたい」。事あるごとにねだってくる娘だ。マンションの決まりがあるから無理なんだよ。そのたびに言い聞かせてきた。牛乳を入れた皿をそっと差し出す娘。警戒心が強いのか口をつけようとしない子猫。それでも娘は嬉しそうだった。
お家に入れてあげようよ。
そう、顔に書いてあった。
その他
公開:20/05/31 09:36
40代半ばの会社員。家族は妻、中3息子、小6娘。つらつらと文章をつづるのが好きです。読んでいただけたら嬉しいです。
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