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スマホに新しいアプリを入れた。「もののあはれカメラ」だ。
街の中で、いいなと思ったり、なぜか心が動いた時に写真を撮ると、その心のまま「より際立った」画像になって、楽しい。
コツは、無意識に心が動いた時に撮ること。
アプリ内蔵のセンサーが、その心の波長や脳波(たとえばアルファ波)を写真に反映し、画像を強調したり、修正してくれる。
「青空がキレイだ」と思って撮ると、より青く澄んだ色に。田園の緑が美しい、と撮ると、ピンボケの葉をシャープに補正してくれる。
まるで「風物詩」を写すカメラの様だ。
でもある時、ふと写した画像が、不思議な写り映えになった。
誰もいない路地を撮った時。
何気なく撮ったその場所のその写真には、一人の小さな女の子が立っていた。
このアプリはその場所の波長を反映する。
という事は、そこにその子がいたのか..。
目では見えぬその子の、その思念を写し込んでいたのか。
街の中で、いいなと思ったり、なぜか心が動いた時に写真を撮ると、その心のまま「より際立った」画像になって、楽しい。
コツは、無意識に心が動いた時に撮ること。
アプリ内蔵のセンサーが、その心の波長や脳波(たとえばアルファ波)を写真に反映し、画像を強調したり、修正してくれる。
「青空がキレイだ」と思って撮ると、より青く澄んだ色に。田園の緑が美しい、と撮ると、ピンボケの葉をシャープに補正してくれる。
まるで「風物詩」を写すカメラの様だ。
でもある時、ふと写した画像が、不思議な写り映えになった。
誰もいない路地を撮った時。
何気なく撮ったその場所のその写真には、一人の小さな女の子が立っていた。
このアプリはその場所の波長を反映する。
という事は、そこにその子がいたのか..。
目では見えぬその子の、その思念を写し込んでいたのか。
ホラー
公開:20/05/31 01:27
雑貨関連の仕事をしています。こだわりの生活雑貨、インテリア小物やおもしろステーショナリー、和めるガラクタなどが好きです。
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