虫眼鏡

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ある日、僕の家に小さな小包が届いた。

開けて中身を見ると、虫眼鏡が入ってた。

差出人は不明。

なんの変哲もない、ちょっといい虫眼鏡だ。

よく分からないが試しに覗いてみる。

階段の方を見ると、妹が降りてきた。

妹は僕に何も言わず居間へと向かう。

感じが悪いなと思い、文句を言うために覗くのをやめて妹を追いかけると、居間に妹はいなかった。

おかしいなと思っていると、妹が階段から降りてきた。

どういうことだ。

よくわからないので、色々と覗いてみた。

そしたら、あることが分かった。

このレンズを通すと、十秒後が見れるのだ。

僕はこの力を大いに使う。

ジュースジャンケンに勝つためや小テストの答えを見るためなんかに使った。

ある日、僕が家に帰る途中、遠くにナイフを持って走ってくる男を見つける。

通り魔だと思い、虫眼鏡を覗くとレンズの先は真っ暗だった。
その他
公開:20/05/29 18:55

オカノ

田丸 雅智先生と小狐 裕介先生の作品に感銘を受けて執筆を始めた高校生です。
書くのも読むのも好きです。
未熟ものですがよろしくお願いします。

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