ブルーマンデーもラキラキベイブに

日曜と月曜の挟間に不安で目が覚めた。イヤホンを耳に差す。一曲リピート再生したのは嵐の「きっと大丈夫」（2006）。心の隙間に流れ込む。「バイバイ この景色心に焼き付けて 明日へ踏み出そう」。

さっき別れた先輩の言葉が思い出される。「一人が好きだと言えるのは大事な人たちのおかげで孤独じゃないと思えるから」。愛しい人たちを思う。

あの日、上司は小さく泣いていた。父や兄のように慕い、周囲には夫や彼氏のようだと笑われた恩人だったのに、一度も目が合わなかった。行きつけのアパレルの店員は一緒に「勝負服」を選んでくれた。鮮やかな緑のタイトスカートは願掛けだ。

友人たちの声を反芻する。「そのままのあなたでいいよ」、「めちゃくちゃ頑張って偉い！」、「今、出先だけど10分なら電話できるよ」、「お疲れ様」。優しい景色を胸に抱きしめる。「きっと大丈夫」。くり返し自分に言い聞かせて、月曜へ踏み出す。