肉食の檻

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とある動物園に、入った動物は一夜にして消える、という檻があった。
新しく仕入れたその檻に入ったライオンが、本当に消えたのが始まりだ。
その時には、檻には鍵がかかっていて、檻も壊されていないので、脱出の可能性はないと見られた。
本当は、仕入れていないんじゃないかなどと意見が交わされたが、結局は、迷宮入りになった。
しかし、その檻に入った動物たちが、次々と、消えて言ったのだ。

「動物が消えるのならば、お金をドブに捨てるようなものだ!!」と、園長が言ったから、その檻は壊してしまおう、ということになった。
取り壊しの前日、解体屋たちが檻の近くへ点検のために行くと、檻からいきなり舌が出て、解体屋たちが、いなくなった。
「ウム、ニンゲンハカクベツダ、モットクワセロ!!」

その日、その動物園の飼育員は、全員姿を消したが、
「モットクイタイナー」と、その声だけが動物園に響いたのだった…
ファンタジー
公開:20/05/30 15:19
#みんなで脳内旅行

KEITA

小学5年生です。
最後の一文を読むまで結末が分からないショートショートを描きたいです。

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