花粉症女子と超能力者
0
3
僕には一つ、超能力がある。
けど、雷を操ったり、エネルギー波を出したりするものではない。
紙類をティッシュに変える能力だ。
明らかに下位互換だろ。ふざけんな。僕だってヒーローになれるような能力が欲しかった。
「はっくしょん!!」
くしゃみの音が横から聞こえる。その主に目を向けてみる。
天使のリングが浮かぶ黒髪、キラキラの筆箱。明らかに人生を謳歌している女子だ。
だが、そんなキラキラ女子が青ざめた表情を浮かべていた。どうやらティッシュのストックが切れたらしい。
このまま鼻水を垂らされても困るので、手持ちのルーズリーフを触り、強く念じる。
ぽんっという音と共にルーズリーフがティッシュに変わった。それを彼女の机の上にそっと滑らす。
それをみて、くしゃみのしすぎで赤くなった鼻の彼女は笑う。
ヒーローになれる能力が欲しかった。けど、ちょっとでもこの子のピンチを救えたのなら、まぁ、いいか。
けど、雷を操ったり、エネルギー波を出したりするものではない。
紙類をティッシュに変える能力だ。
明らかに下位互換だろ。ふざけんな。僕だってヒーローになれるような能力が欲しかった。
「はっくしょん!!」
くしゃみの音が横から聞こえる。その主に目を向けてみる。
天使のリングが浮かぶ黒髪、キラキラの筆箱。明らかに人生を謳歌している女子だ。
だが、そんなキラキラ女子が青ざめた表情を浮かべていた。どうやらティッシュのストックが切れたらしい。
このまま鼻水を垂らされても困るので、手持ちのルーズリーフを触り、強く念じる。
ぽんっという音と共にルーズリーフがティッシュに変わった。それを彼女の机の上にそっと滑らす。
それをみて、くしゃみのしすぎで赤くなった鼻の彼女は笑う。
ヒーローになれる能力が欲しかった。けど、ちょっとでもこの子のピンチを救えたのなら、まぁ、いいか。
恋愛
公開:20/05/28 14:08
もちもち大豆です。よろしくお願いします。細々と書いていけたらいいな。
コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます