流行のお葬式
8
7
最近、私が住む町に家族葬専門の葬儀場が出来た。
「家族葬専門 メモリアルホール 空色のはね」
この地域ではお寺か、ある程度の人数が入るホールでお葬式をやるのが一般的で、故人の知り合いはほとんど参列する。家族葬とは珍しかった。今までは結婚式場のみを経営してきた会社の社長が変わり、新規事業に踏み出したという。
「ブライダルで長年経験を得た私たちができるプロデュース」
新聞の折り込みチラシが毎週のように入り、宣伝に熱心だ。
家のポストには入会案内が入っており、スーパーに行くと入口で宣伝のティッシュが配られる。
開店してから数週間、奇妙な噂が町中を駆け巡った。
晴れた日には、水色の羽が空を舞う。
ある日、授業中、空をじっと見ていると、何かが見えた。うっすらと向こう側の景色が見える羽。半透明な羽が空に昇っていった。
きっと今日はお葬式が行われているのかな。
参列できない人も故人を偲べると話題だ。
「家族葬専門 メモリアルホール 空色のはね」
この地域ではお寺か、ある程度の人数が入るホールでお葬式をやるのが一般的で、故人の知り合いはほとんど参列する。家族葬とは珍しかった。今までは結婚式場のみを経営してきた会社の社長が変わり、新規事業に踏み出したという。
「ブライダルで長年経験を得た私たちができるプロデュース」
新聞の折り込みチラシが毎週のように入り、宣伝に熱心だ。
家のポストには入会案内が入っており、スーパーに行くと入口で宣伝のティッシュが配られる。
開店してから数週間、奇妙な噂が町中を駆け巡った。
晴れた日には、水色の羽が空を舞う。
ある日、授業中、空をじっと見ていると、何かが見えた。うっすらと向こう側の景色が見える羽。半透明な羽が空に昇っていった。
きっと今日はお葬式が行われているのかな。
参列できない人も故人を偲べると話題だ。
ファンタジー
公開:20/05/28 13:00
更新:20/05/28 20:03
更新:20/05/28 20:03
2020/5/11始めました。400字の無限の可能性に魅力を感じています。思いついたことを記録しています。
最近あまりログインせず、コメントに気づかないこと多く、すみません。
ログインするとコメントを投稿できます