官能小説 禁断の果実

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「ほら、君のなかに何がはいっているかわかる……?」
「あっ、あん……何なの……?」
「キワーノだよ」
「キワ……?」
「原産地はアフリカだ。熟す前のバナナのような味と言われることもおおい、ウリの仲間になる」
「えっマジで何なの!?」
「ふふ……次はロマネスコだ」
「あ! なんかキモいカリフラワーみたいなやつ!」
「クセがなく甘みがある」
「へ〜」
「次はむかごだ」
「むかごご飯食べたことある」
「ホクホクしているだろう。山芋の仲間だ」
「へ〜」
「次は果物の王様、ドリアンだ」
「いやいやいやw これはさすがにw」
「大丈夫。この両脇のスジにナイフで切り込みをいれるとーー」
「あ! 綺麗に割れた!」
「ふふふ……この房のなかに果肉がある」
「わあ濃厚でクリームチーズのような食感。でもフルーティ」
「一度食べると病みつきになり、”借金してでもまた食べたくなる” とも言われる」
「へ〜」
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公開:20/05/27 23:19

千億アルマ( Tokyo, Japan )

ショートショートは、短い小説ではなく、読解可能性を最小単位へ圧縮した記録媒体である。本アーカイブは作品を保存することを目的としない。保存されるのは、読者との接触によって意味が生成・変容する条件そのものである。ジャンルは分類ではなく読解の副産物であり、一篇はSFにも日常にも寓話にもなり得る。物語とは完成された構造ではなく、読むという行為のたびに更新される暫定的な現象である。ゆえに作者は創作者ではなく観測者であり、アーカイブとは物語の集積ではなく、物語が発生し続ける可能性を保持するための実験的装置として位置づけられる。長すぎるだろ、これ。

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