第三次カワセミブームに寄せて

まず始めに、このような寄稿の折を設けて下さった方々に感謝の意を表したい。

去る20XX年の第二次カワセミブームから、早くも12年が経っていることに驚きつつも、再度このような人間とカワセミとの交流が持てたことを喜ばしく思う。

前回の第二次カワセミブームにおいては、信号機の発するアルファー電磁波が、彼らに不快な思いをさせるとのカワセミ側の申し出に対し、信号機システムの撤廃はできないとの我々人間の主張が平行線で決裂したことは誠に残念であった。

しかし、この度我々人類がカワセミ側に10トンのコカコーラを贈ったことで、双方の凍りついた緊張は雪解けを迎え、ふたたび友好の火が灯った。

我々はこの友好の火を一過性のものにしてはならない。第三次カワセミブームにおいて、互いが親和的で建設的な態度を取り続けられることを願うばかりである。

岡本充